新グリーンの紹介「改修内容」
2010年12月の末からグリーン改修工事が着工し、2011年4月末日をもって無事完了いたしました。現在は養生期間中を順調に育成と共に9月23日からの使用開始に伴い、管理をしております。ここで改めて新グリーンについてご説明いたします。
新世代芝生「007」
今回の改修のメインは新世代芝生「007」の採用である、日本の気候風土の条件に最も適しパッティングクォリティに非常に優れている点である。アメリカで開発された第4世代の最強の新種の芝生です。先頃、日本国内での採用が増加傾向と共にゴルフ場業界が注目をしています。
「007の特性」
- 初期生育の旺盛さ
- 高温多湿等、劣悪環境下での耐酷使性
- 耐病性(ダラースポット・ブラウン・ピシューム)
- 中高密度(適度な高密度によりカタビラの侵入を防ぐ)
- クリーピング特性(グリーン上のディボットを早期回復)
- 美しい緑色(四季を通して葉色の安定性※特に冬期)
- 耐寒性・耐暑性・耐陰性・耐踏圧性に強い
- 蒸散性能により散水の軽減
グリーン面積
グリーンの面積については殆どのホールを縮小し、もう一方のグリーンとのバランスを改善し景観の向上を図りました。また、砲台になったグリーン面は戦略性の向上ともなりました。
グリーン形状
グリーン面の傾斜については以前は傾斜が強く、大きなマウンドなどで形成されていましたが、今回の改修で勾配修正を行ったグリーン面は全体的に大人しくなったと言えます。
しかしながら、微妙なアンジュレーションで形成されたグリーン面は今までとは違った面白さと難しさを備えたグリーンに仕上がりました。
グリーン土壌(1)
グリーンの要である土壌構造についてもUSGAグリーンセクションにより長年に渡り研究がされ、世界各国のコースで成果が実証されているUSGA方式の土壌構造です。日本国内でも数多くのコースが採用しております。また、資材(砂)は最高級ブランドの「青森砂」の使用です。グリーン砂に求められる透水性やpH値をもち、芝生との相性も抜群で土壌構造USGA方式のスペックに適合します。
グリーン土壌(2)
グリーンの土壌(上層)に日本国内において本格的な使用が初めてとなる、アメリカ生まれの肥料「エンドルーツグラニュラー」です。肥料の要素と土壌改良となる土壌有効微生物が配合さてた製品ですが、植物の生育にとって土壌環境は最も大事な要素となります。長年に渡り研究をされたこの製品は、健全な芝生の育成に必要な「9種類の菌根菌」が含まれて大きな立役者となります。
バンカー/アプローチ
今回のグリーン改修と共に、サイドバンカーの移設/拡幅工事を行い、大きく、深くなったバンカーなどが配置され難易度ならびに景観の向上を図りました。また、グリーン周辺のアプローチ造形をして見事に仕上がった曲線が、グリーン面を一層引立てたてます。